いつまでやり続けるのか

 今俺は45才、中年まっただ中。この先リストラにあわずにいけば、規定であと15年で定年や。

 俺は今サービス業。毎日、現場に出て、客と会って、その場でトラブル解決する仕事をしている。現場は好きなんで、全く不満はないんやけど、時折、55になってもこの仕事してるんかなあと考えることがある。それは、55になってもこんなことしてていいのかという考えと、55になってもこんなことしてたいという考えの二つがよぎる。

 じゃあ、55になってこんなことしてないとしたら、それは管理職になって、デスクワーク。

 毎日数字と格闘、上と下との板挟みにきりきりと胃に穴が開きそうな毎日を送るのか。それも嫌やな。

 実際、この仕事をするようになってから、毎日まあいろんな人と出会える。もちろん、仕事の上での出会いやから、相手は客で立場はいつもこちらがしたなんだけど、そういう関係でも刺激にはなる。

 いろんな人がいるわ。ええ人、うっとおしい人、恐い人。

 怒られることに耐性のない僕は、ごくまれに客とトラブり怒られたとき、ものすごくしょげます。

 自分が全否定されたような気がして落ち込みます。

 でも、そんなことないよね。最近、そう思えるようになってきました。

 所詮、仕事。失敗しても、まあええやん。そんな感じです。

 それというのも、ある時期、自分を否定し、追い込みに追い込んだことがあったからです。

 もう終わりという、どん底を見て、何とかそこから引き返してきたので、それ以降、どんな出来事でもそれよりはましと思えるようになりました。

 人生、経験ですかね。でも、心、楽に生きていきたいや。